2011年7月13日水曜日

最近のWidows vs Mac

Widows vs Mac の状況は変わってきています

永くパソコンを使っている人は、Macはデザインや音楽を行うには良く、Windowsはビジネスとかゲームとかに向いていると考えている人が多いと思います。あとソフトが多いので困らないかなとか、パソコン本体が安いかなとか。大事な要素だと思います。しかし時間を経て、その価値観はすこし合わなくなっていると思います。




ちなみに私はデザインとかセンスとかいう言葉はあまり重要と考えていません。(一般の人はデザインとかセンスとかを、外見の事でしか語らないから)
単純に使いやすい、高機能、生産性が高い、でしかパソコンを見ていないので、いわゆるMacに対して特別な感情で見ていません。駄目なところは駄目だという立場です。

OSXがようやく成熟した

私は15年前ほどにMacよりWindowsの時代だと考えて、Macを買わなくなりました。その時MacよりWindowsの先進性(マルチタスクとネットワークと開発環境)が、今後のパソコンに大事な物で、MacOSがすでに古い物であると思いました。

しかし、今世紀に入ってOSXが発表され、Macも近代的なOSを持つようになり、その頃iMacとiBook(私はパソコンは高級品であってはならないと思っているので、安いのしか買わなかった)を購入したりしてました。しかし、OSXはまだ出来が荒っぽく、いろんな意味で使いにくかったので、すぐWindowsに戻りました。

しかしOSXは、年々バージョンアップを続けることで、大変良いOSになったと思います。2年ほど前から、iPhoneを使っていますが、iPhoneを快適に使う為にはMacが必要と思い、久々にMacユーザーになりました。その時、Macはすでに当時と異なる文化を作っていると感じました。
OSは例外無く、誕生して完成するのに10年のくらいの歳月はかかるのです。Windwosの場合XPがそうでしょうか。

Windows7は傑作ですが付属ソフトが稚拙

Windows7は大変良いOSで、私は満足しています。Vistaを経てWindowsの抱えていた課題をクリアしながら、未来10年のパソコン界の標準に君臨出来る仕上がりに思います。ですが、MSの会社の持つ病気により、なにか足りない物を感じます。

Windowsは司法省との戦いをはじめ、独禁法というわずらわしい物をつねに意識して作られています。(私は当時、司法省の訴えは勘違いの無意味だったと思っていました。今なら多くの人がその事を理解出来ると思います)
その結果、今必要とされる機能を付属させなかったり、稚拙なものにとどめなければならなくなり、買ってすぐ使えるというような状況でなくなっています。これが私のいうMSの病気です。

たとえば、相変わらずWidnowsにOfficeが付属しません。Officeが無ければWindowsは仕事になりません。すこし面白い現象ですが、MSのビジネス界でのメッセージング・グループウエアの圧倒的なスタンダードになったExchange Serverのクライアント機能が、Windows7に標準で付属せず、なぜか今のOSXには標準で付いてきます。これは不思議な現象です。Snow leopardの大きな売り文句の一つが、”箱を開けてすぐexchangeが使えます”です。面白いです。

ムービー編集ソフトや、画像編集ソフトのような、今パソコンを使う上で重要なソフトウエアが、標準で付属させる事ができず、後ほどMSのサイトからダウンロードするとかでしか使う事ができません。そして、それらソフトの出来は、市販の物と比べて劣る出来です。

今新しくパソコンを始めたい人が何を望むか

簡単に言いますと、今新しくパソコンを買って、これをやりたい、あれをやりたいと思った事が、Windows7ではやりにくくなっているという事です。
別途ソフトウエアを沢山買わなければならなく、使い方を勉強したくても、書籍やネット上の文献等のなどのソースも分散されていて、手間とコストが結構かかると思います。

私は結構パソコンのベテランで、どのようなOSでも使いこなせる自信があります。しかし、写真を友達と共有したり、簡単な書類をPDFにしてメールを送ったりとかをするにあたって、早く簡単にすませたい、頭を使いたくないという欲求があります。手に入れた音楽やムービーを手間無くスマートフォンにぶっこんでみたいとか。Windows7では、けっこうそれらの事をやるにの、工夫が必要です。

その他ではWindows7でバックアップをしたい、リストアしたい。と思ったとき、皆さんはどうしますか?標準のバックアップソフトの出来が悪く、結果面倒くさくてやっている人がいないのではないでしょうか。OSXのバックアップソフトTime Machineは、簡単で大変傑作です。リストアも今までにない簡単さを持っています。

今からPDFファイルで書類を作ってメールを送らなければならない。皆さんはWindows7ではどのようにされていますか?あと、デジカメで撮った写真を大量に友達に送りたい。どのような手段をとっていますか?またパソコン素人さんに、どのような方法を教えますか?
結構小さな作業がWindows7では、そう快適ではなくなってしまっています。

Widnowsで出来る事、OSXで出来る事

今のMacはインテルCPUで動作しますし、Windowsが高速に使えます。私はMacBookAirに2つのモニターを使って、OSXとVMware fusionで仮想マシンのWindows7を、別々の画面で同時に使っています。両方のOSのソフトを使い分けながら作業をしていますが、AT互換機ではそれが出来ません。大変生産性の高い環境に私は満足しています。

わたしの印象では、WIndwosとOSXではこのような使い分けの違いになったと思います。

- Windows -

ビジネスソフトが豊富 − 昔からある優秀なグループウエアとか会計ソフトとか、Macでは太刀打ちできない。
ビジネス書類の共有 − お客さんが送ってくるビジネス書類は、Windowsが一番問題なく閲覧出来る。
大量のデータ管理 − 沢山のファイルを管理するのにexplorerは強力。データベース技術もWindowsが優れている。
ソフトウエア開発 − 何でも出来ます(iPhoneのアプリ開発以外)。
ゲームが多い − PS3、xboxがあっても、windwosのゲームプラットフォームで成功しています。
社内のネットワーク − ActiveDirectoryを使った社内ネットは安全で管理がしやすい。
- OSX -

マルティメディアを楽しむ − iLifeは機能の割に安すぎる。
MS Officeの出来がよい − iLifeのデータとの連携がスムーズ等、Windows版にない使いやすさがあります。
アイデアをまとめる − 学術関係者がよく使うせいでしょうか、アウトラインプロセッサーやマインドマップなどの知的な思考ツールが、出来がよくて豊富です。
PIMが標準 − iCal、アドレスブックのような使い物になるソフトは、なぜかWindowsには標準ではないです。
PDFが標準 − PDFの作成や編集は標準でき、人の送ってきたPDFにコメントを付けて返すような行為も出来ます。acrobatは結構いい値段します。
プレゼンソフトがなぜか豊富 − keynoteで出来たプレゼン資料は表現力があり、かっこいいです。
automatorで作業の自動化 − かなりの作業が自動化します。WindowsのPowerShellより難易度が低い。Macユーザーはこれ使わないと損です。
これは人によって意見は異なるでしょうが、生産性の高さを優先した場合には、上記のような使い分けがオススメ出来ると思います。
そして、両方ともMacは使う事が出来るのです。

クラウドを使えば使うほどWindowsに依存しない

EvernoteやDropbox、Googleカレンダーのようなクラウドだけではなく、MicorosoftのHotmailなんかでも、OSXは違いなく使えるようになっています。

もし、Google Appsの用なクラウドのビジネスツールを積極的に使う場合、現実上のグループウエアやビジネス文章の共有みたいなものは、Windows7が一番良いと言えなくなってしまいました。

これからのビジネスは、Windowsだけではなく、スマートフォンやタブレット等の新興デバイスをうまく使い、クラウドサービスをうまく使う事が重要になります。徐々にWindowsでのビジネス利用の有利さが薄くなってくると思います。

正直、新しい物はWindowsから生まれると必ずしも言えない時代です。

Macはもう高級品ではない

現実、私はMacの方を使う比重が多くなりました。理由は上に書いている通りです。そしてMacはコストが低いのです。

5万円ほどのWindowsパソコンでは、やはり品質が良くないです。以前書いていたSkypeみたいなものでも、音声が小さかったりノイズが多かったり。CPUパワーの割に遅かったり。

CPU内蔵グラフィックアクセラレータが、メインメモリーを使ったりするので、photoshopあたりとの相性が悪く、でかいサイズのJPEG画像を編集するときに画像が崩れたりします。(私の使っている範囲では、Windows版Photoshop は、ネットブックや10万円くらいのノートパソコンではまともに動作していません)

MACは結構内部の回路にコストをかけています。たとえばGPU等、すごく重要です。今のパソコンのOSがやる作業は9割以上が画面描画ですので、あるいみCPUより大事な物なのです。

2G以上のメモリーを使い始めたら急にパフォーマンスが落ちたり。。。。Widnowsでなるべく多くの用途に使うならば、15万円以上のパソコンにした方がいいと思っています。

パソコンを買ってなにをやるか。必要なソフトは何か。ハードスペックはどのくらいまで必要かをきちんと見積もると、出来る事に比べてMacは高くないことに気づきます。

もちろん、ブラウーザーのみしか使わないならば、5万円くらいのネットブックでいいと思います。しかしそれはスマートフォンやiPadの方が選ばれているのが現状ではないでしょうか。

今Windowsを使っている人がMacを使うならば

パソコンで出来ることは知っているけど、現在なぜかやっていない。それらの事をMacでやってみると、結構やりやすい事に気づくはずです。

たとえばビデオ編集をしてyoutubeにアップするとか、大量にある写真をきちんと整理するとか。持っているCDを全部iTunesに入れてiPhoneで聞いてみたいとかですね。DTMやDVD作成やらも楽しいです。

あとアウトラインプロセッサーやマインドマップを使ってアイデアをまとめてみたいとか。クラウドで提供されるexchangeサーバーを使ってみたいとか。

あと、今持っている本をすべてPDFにしてiPadで読んでみたいということも、Windows7より効率よく行えます。スクリプトエディターであるautomatorで大量のページのPDFを自動生成とか出来ます。

いや、そのような事は自分はしないから。と思えばもちろんMacを使うメリットは少ないです。ということは、そのような人々に使われるWidnowsというのは、ますますパソコンの用途を狭めるOSになっていくのではないかと危惧します。

http://www.technologic.co.jp/archives/824

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